結局きょうも、さもあらばあれ

子離れせねばと思うこの頃…

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受験勉強と学校生活

 「学校に行くか行かないかと、合格するかしないかは、無関係だし。」
終業式のときに学年主任の先生が、もう成績が確定したからといって三学期に学校に出てこなくなる人は合格しない、といった旨のお話をされたそうだ。それに反発したわけではなく、もう学校に行かずに受験勉強したいと日頃から言っているあうの感想だ。


 「学校の勉強が受験に役に立つ?」「学校に行かなくちゃいけない理由ある?」
 学校に行くよりも自分のペースで受験勉強を進めたいあうは、折に触れて私に追及する。納得できる理由があったら学校に行く、とあうは言う。


 オットは、そこまでしないと合格しないような高校なら入学してからついていくのは難しいかもしれない、という理由で反対だと言うのだが、私はそうは思っていない。合格したのならあとは本人の努力次第だ。中学までの学習内容とは難易度が格段に上がるのだから努力なしではいずれ成果は出せない。また、そこまでしないと合格しないとも思っていない。絶対合格するとも思っていないが、十分に可能性があると信じている。
 本人に焦りがあるのは否めない。なんといっても、やる気になったのは9月になってからで、他の受験生に比べるのもおこがましいほどの、格下後発なのだから。


 それにしても、学校に行くのが当たり前だから、みんなが学校に行くから、程度しか頭に浮かばない私は、ほとほと弱り切っている。学校に行かないことを考えたことはなく、みんなと同じように登校し、同じように授業を受け、同じように行事に参加することに、疑問をもったことは一度もない。
 みんなは学校に行っているのに自分だけ受験勉強をするのは卑怯だと思われるから?全員が同じように休んだら先生が困るから?高校三年生は自由登校になるのに中学三年生は義務教育だからだめなのか?
 実際のところ、私には、学校に行かなくてはいけない合理的理由がみつからないのだ。それどころか、考えれば考えるほど、学校に行かないことが、そこまで悪いこととも言い切れないと思ってしまう。


 苦し紛れに素直な気持ちをあうに告げた。
「正直に言うと、学校を休んで勉強をすることがいいのか悪いのか、私にはわからない。でも、私の価値観では、選択肢としてありえないから、そうしていいとは絶対言わないよ。」


 少し前に読んだ新書『日本語練習帳』だったかに、『自由の反対は、不自由ではなく自動的にだ、という考え方もある』といった記述があった。幼少より自由を愛し求めてやまないあうだった。その延長として、みんながそうするから、それが当たり前だから、というような、多数の人が疑問をもたないことに立ち向かっていきたいのかもしれない。


 って、ただのわがまま、理屈っぽいだけ、と言えなくもないかとも思うのだけど。いずれ悩める母である。

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