「学校に行ってないのに課題をしなくちゃいけないのは納得がいかない。」

授業を受けていて課題がでるなら仕方がないと思うのだそうだ。いつもながら屁理屈全開のあうではあったが、先日の報告の通りマイペースで暮らし、ありがたいことに大したストレスもないまま初登校を迎えられそうである。
　しかも、ここ２週間以上、入浴前に必ず筋トレ（に試行錯誤）し、エアロバイクを漕いでいる。電車と徒歩で片道40分程度の学校まで行って帰って来られる体力は保持していると思われる。

　まずは、週に１度、１時間程度の登校だ。１クラスずつ、体育館に集合する予定が発表されている。東京周辺はどの高校も同じような感じなのではないだろうか。あうは、ふーん、という程度の反応だが、担任の先生やクラスメートに初対面するわけだから、母にとっては一大事である。準備万端怠りなく当日を迎えたい。

　初登校に備えて、一週間の間、朝晩の検温など健康観察を行い、表に記入する。そして、登校当日に体調が問題ないという書類にも記入して持参しなくてはいけない。マスクの着用および予備のマスクの携行も義務付けられている。

　体調はばっちりである。休校になって以来、あうが玄関から出たのは３～４回、ゴミを出しに行ったときだけで、マンションの敷地から出ていない。他の家族も似たり寄ったりなので、これで感染症にかかっているようなら、もう人類は終わりだ。

　そういえば、入学後に注文するつもりだったため、夏の制服がない。困ったなと思ったが、制服着用の指示がないので、今回は私服でよさそうだ。あうの学校は、普段は服装自由だ。ろくな私服もないが、学校のサイトをみると簡単な服装で登校している写真が多く見られるので、気にしなくていいだろう。

　最大の課題は、ヘアスタイルだ。我が家の男子高校生は、２月以来整髪していない。あうの学校が生徒の髪型になんら口を差しはさんだりしないことはわかっているが、先生方や他の生徒のみなさんが、”なんだそりゃ” と心の中で思ったりするということは、十分ありうる。ということで、今この時点で、思い出すたび ”床屋”、”床屋”としつこく言っている。本人は髪の毛なんてどういう状態でもかまわないあげく、床屋に行くのを面倒がっている。
　さて、この勝負の行方やいかに。。。