結局きょうも、さもあらばあれ

子離れせねばと思うこの頃…

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あうの休校中の生活

 「あのときがどうかしていただけで、今のが本当のあうだから。」


 第一志望の一次試験の日から勉強をなにもしなくなったあうに、「受験勉強を頑張れたんだから少しは勉強をしたら」と言ったら、こう返された。脱力である。中学校の最後の定期試験に向けても、良い点をとらねばならぬ理由がない、といういつもの本人の判断でなにもしなかった。で、結局ほぼオール3である。
 家にいるときは睡眠・食事・トイレ・風呂以外は、すべての時間をゲームに費やしていた。合格祝いもあう専用デスクトップPCの増強である。もし労働なら、すべての基準に引っかかって即産業医と面談しなくてはいけないレベルである。しかも、あうの高校は入学前課題など一切ないときている。まるまる二か月、歯止めはなかった。


 念のため書いておくと、ゲーム時間がすこぶる多いが、あうについてはゲーム依存症を心配していない。なぜかというと、あうは、なにがなんでもゲームが最優先というのではない。中学校があるうちは生活時間を守って毎日登校できていたし、高校から課題がでた後は予定をたててこなしている。ゲームをしたいというよりも、やりたいゲームがあるから可能な限りゲームをする、ということのようだ。


 4月に入っても当然どうもこうもない日々が続いたが、10日ぐらいから一日一時間、数学の勉強会を始めた。提案を断らなかったところをみると、あうなりにこれではいけないと思っていたのかもしれない。
 教材は、長岡亮介先生の『長岡の教科書 数学I+A 全解説』である。始めてみたらこの本は大学受験をも意識していると感じた。授業の予習程度と思って始めたのでやっぱり教科書を利用しようかなとも思ったが、なんだかんだと高校受験勉強で取り組んでいた内容とかぶるものも多く、あんまり時間もかからないのでそのまま先に進めている。
 その勉強会においては、内容が理解できて解けていても、高校数学で使用する用語や記号をきちんと使えるようにしないといけないと強調している。中学数学から高校数学へ移行する際には、そのような意識を持つことが必要だと思う。また、同じ数学という教科ではあるが、数学Ⅰと数学Aは別な科目として並行して授業が進むことになる。家で取り組む場合も、それを意識すると良い。また、数学Aの順列と組合せ・確率より前に、数学Ⅰの集合と論理について学んでおくと良い。感覚ではなく理解が進み納得につながる。


 テレワークで毎日在宅のオットも、この勉強会に参加している。昨年の夏ごろのあうが2次方程式も満足に解けなかったことを知っているので、そのギャップに日々驚いている。”あのときがどうかしていた” のかもしれないが、数か月間に猛勉強したことは身についているのだ。私もほっとした。


 4月の下旬から、あうの学校も課題が次々出されているが、さすがに学校の課題には取り組んでいる。英語もすっかり忘れたのではないかと心配していたが、どうもそれほどでもなく単語なども覚えているようだ。


 休校が5月いっぱいまで延長されたが、こんなで自宅でのびのび暮らしている。課題をこなしながら、学校再開に向けてウォーミングアップをしてくれたらいい。

窓からの景色

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