結局きょうも、さもあらばあれ

子離れせねばと思うこの頃…

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D高 2次試験 面接

 入試の日は、平常と同じように心がけた。ということで、朝食は、フレンチトースト、キウイ(緑&黄色)、牛乳である。しかし、カットしたての髪、アイロンをきかせたワイシャツ、プレスしたてのズボン、丁寧に洋服ブラシをかけたブレザー、オットから借りたオーバーという、いつもとは一味違ういでたちのあうを送り出した。


 出かけてすぐメッセージが届く。
『(電車は)○○行き?』『そう』
『御校とか言うべき?』『学校名でいいと思う』
いちいちつっこみたくなる内容だが、無言よりもいい。そういえば、1次試験のときにまったくメッセージがこなかったのは、奇遇にも、かのムカデ君と試験会場で一緒になり、帰りも一緒に帰ってきたかららしい。オットと二人、一緒に合格して一緒にD高生になれたらいいね、と話した。


 私の方はバスを乗り継ぎ、C高に向かう。ただあうの帰りを待つよりも、することがあってよかった。
 書類を受け取って帰ろうとしていたら、あうからメッセージ『💩』。これはなんだ?ダメだったってこと?圧迫面接だったとか?
 混乱しつつも、休日のためあうも含めて家族4人分の昼食をマクドナルドで調達し12時ぐらいに帰宅。あうはすでに帰宅していた。


 ハンバーガーを食べながら、家族4人で面接を振り返る。


 あうは、絶対だめだと言う。面接が3分ぐらいで終わってしまったのだそうだ。
 内容は、『90秒で自己PR』『将来の夢』『入りたい部活』『他の出願校』という感じ。数学は難しかったか、というようなことも雑談的に聞かれたようだが、たいしてほかに質問もなく面接官の二人の先生とあうの間に無言の時間が流れた。実際には3分というほど短くはなかっただろうが、「早いけど終わりにします。」という言葉で終了となった。


 ネットでの書き込みなどとの違いに、なんでかな、と考えていると、ぷうが、問題なければ聞くこともないはずだと言った。確かに、あうはどう聞いてもこのD高が第一志望である。ネットによく見られるのは本命がどこか知りたいためのつっこみだろうから、あうにはわざわざ聞く必要がない。しかも、面接前の控室であうは話すことをいろいろ整理して考えていたそうだ。具体的になにを言ったかまでは知らないが、最初の自己ピーアールが、45秒ほどで終わってしまったにしても、質問事項のかなりの範囲を網羅していたことも考えられる。話題も盛り上がらず短時間で切り上げられてしまっても、不合格だと決めつけるのは早い。面接で楽しく話がはずんでもバイトを断られたなどの経験を持つぷうの意見は説得力がある。


 それから、あうによると、控室で両隣の受験生が、どちらも同じ大手塾の面接用の資料を暗記していたのだそうだ。それは個人向けなのだろうが、『(笑)』までも書かれたシナリオだった。面接についてそこまで世話されることをバカバカしいと批判的に思うような男ではあるが、自分は無所属で単騎で乗り込んでいるということを強く感じたに違いない。それで、ダメだったという気持ちを強く持ったのだと思う。
 ぷうが、「ダメかもと思ったから、普通に『終わりですよ』と言われたのも『だめ、終わり』みたいに言われたように感じちゃったのかも。」と言った。そうだ、ぷう、それはあり得る。面接で大きな差がつくと思えないから結局1次試験の得点が大きく影響するだろう、というのはオットの意見。確かに、面接が原因で落とされることがあるとすればよっぽどのことだろう。


 まあ、このようにいろいろ考えてみたが、考えてもわかることではないので、翌日の発表を待つしかない。


 あうは、この2次試験での手伝いの在校生の対応が印象に残ったという。学校から指示されたやり方に固執せず、生徒が考えて臨機応変に対応していた点が、今までのあうの学校生活ではなかったことで非常に好感を持ったようだ。暇な時間にスマホをいじったり、学制服は着てはいたものの下に着るシャツは適当らしく赤い布地が見えている生徒までいたり、ということも、まさに望んでいた自由の一端を垣間見た気持ちだったようだ。確かに、割り振られた仕事をこなしさえすれば、他は問題ではないのだ。
 この話を聞いて、ますます、D高への入学があうにとって最適という気持ちが強くなる。


 オットに、1次合格というだけで十分努力した成果がわかる、だめでも頑張ったと言ってあげよう、と言われ、心をまたひとつにした。

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