読書について <あうの場合>まとめ②
国語も英語も、様々なタイプの文章になれて処理速度を上げる必要がある。決められた時間内に与えられた量をこなすわけである。時間的に余裕があればあるほどよい。
その点で、あうは、幼少より読書の習慣があった。私も、小学校入学の頃まで毎晩の読み聞かせをかかさなかった。0歳以来お気に入りの絵本が常にあった。シリーズものを気に入って読破することも多かった。小学校高学年になると日常の読書量が減ったが、中学校入学後は学校で毎朝読書の時間があったこともあり復活、本棚にある家族の新書や文庫を薦めに応じて好みと関係なく読んでいった。
高校受験に際して、夏の講習で読書は即効性がないと言われたので、逆に読書を重要視した。読書をしながらも語彙を増やしたいというあうの希望もあり、オットが大量の本を推薦。その中から、国語の過去問を参考にあうが選んで次々読んだ。
いろいろあったが、いま浮かぶのは
ファウスト (ゲーテ)
フランケンシュタイン (シェリー)
努力論 (幸田露伴)
ソクラテスの弁明 (プラトン)
善悪の彼岸 (ニーチェ)
三国志 (吉川英治)
など。
あうのおすすめは『善悪の彼岸』だそうだ。ニーチェはオットが供出したものだが、文章も内容も難解すぎるため、どんな文章を読んでもこれよりマシに思える、という効果を得たらしい。
英文については、夏休みから9月ぐらいまでは英語学習者向けのニュースサイトで2トピックを読むことにしていたが、早慶付属高対策のために、様々な英文になれて処理速度を上げると言う観点から、もっと長めの読み物にシフトした。
難易度の合わせ方が難しく悩んでいたところ、早稲アカの必勝クラス説明会の後、英語担当の先生に相談でき、最高水準問題集をしているならその問題文を繰り返し読めばよいとうかがい納得。
が、本好きなので英文も読書として義務付けた。英文はいちいち日本語にせず英文のままで頭に入れる、ということを心がけた。ざっと思い浮かぶものは、
シャーロック・ホームズ傑作短編集(レベル3)
バットマンのノベライズ(ぷうからの供出。台詞が多いタイプの英文。)
ウォールデン 森の生活 Walden (ラダーシリーズ Level 3)(ノンフィクション)
フランケンシュタイン(ラダーシリーズ、レベル3)
特にフランケンシュタインは、翻訳を少し前に読んでいたことで効果があったと感じたようだ。
毎日6冊を10分ずつ計1時間読んでいた。なにもする気になれない日があうには週に1~2日はあったのだが、そういう日は勉強はしなくていいから早く寝ることにしていた。ただ、これらの読書だけは必ずすることにしていた。途中、数学に時間がかかって2日ほど読書をさぼったら、特に英文は読めなくなった気がすると言っていた。
あうが、難易度が高くても、国語と英語で安定した点数を稼げるようになったのは、読書のおかげで間違いない。今さらと思われる方も多いだろうが、読む速度を上げるため、と割り切り、なんでもいいので一日10分から始めてみたらいかがだろう。継続は力なり、である。